強中毒者だった私が「タバコを止める事のできた」唯一の方法【 目からウロコの処方箋 】

 

タバコとの決別

 

およそ23年もの間、タバコを愛煙していた私ですが、美容と健康のために止めようとした回数は数知れず… そんな私が「禁煙に成功」して、はや13年が経ちました。

 

止めた後も「しばらく好きだった」煙の臭いですが、今となっては確実に「嫌な臭い」へとかわり、もはや完全に止められたという実感に溢れております。

 

当時の私は「自分だけは絶対にタバコを止められない」、という変な自信さえあるくらいでしたが、おそらくあなたも「同じような感覚」をお持ちなのではないでしょうか!?

 

あらゆる方法で止めようとしながらも、なかなか止める事ができなかった私が、タバコと決別できた「ストーリー」を時系列で記事にしてみました。…タバコを止める事に興味を持ち、この記事にたどりついたあなたの手助けになればと思っております。

 

 

 

 

 

惰性になってませんか!?

 

私が1日に吸っていたタバコの数は、およそ30本~35本。

 

朝起きてすぐの一服、そして食後の一服、トイレで一服、コーヒーを飲んで一服、仕事の区切り区切りでの一服... と、あらゆる節目でタバコを吸ってましたが、実際のところは完全にニコチンの過剰供給状態となっておりました。いわゆるキャパオーバーです。

 

つまり、自分自身が吸いたくて求めたつもりでも、実際に体が欲する「ニコチン受給量」という意味では、殆どの場合において、実際には過多の状態となっており、あまり美味しく感じないタバコを吸う習慣にとらわれていたという事です。

 

感覚的には、1日におよそ30本ほど吸うタバコのうち、まともに美味しいと感じたタバコはせいぜい「10本」くらい!? だったような気がしております。

 

おそらく、このような「惰性からなる状態」は、タバコを止めたい人が考える「止めたい理由」のベストスリーには入ってくるのではないかと思います。

 

 

 

 

 

あらゆる禁煙方法を試みる

 

はい、ここから禁煙に成功するまでのプロセスを、具体的に時系列で説明してまいります。失敗した「私なりの理由」も分かりやすく説明してますので参考にして下さい。

 

 

ニコチンパッチでの禁煙

 

この「パッチ療法」というのは、正直なところ私には素晴らしくよく効きました。

 

この療法は、まずは「大パッチ」を背中に貼るところから始まり、中パッチ、そして小パッチと、3段階の工程を経て、最後の「小パッチ」を貼る期間が終われば、そのままタバコを止めて終了~。というものです。いわゆる段階療法になります。

 

しかし、ここで私は改めてニコチン中毒の恐ろしさを知る事となりました。

 

…と言うのも、それまでタバコを吸いたいという衝動は「習慣という要素が大きい」、つまり、ルーティンのようなものものがおよそ8割で、残り2割がいわゆる医学的な言い方で言う「ニコチン中毒」と称するもの(脳内刺激に関する)と思っておりました。

 

ところが、冒頭でも書いたように、私にとってすごく効果的だった「ニコチンパッチ」を外したとたんに、とてつもなく猛烈に「タバコを吸いたくなった」のです。

 

正直なところ、パッチを貼って過ごしている間はタバコを吸わなくても我慢ができていたので、脳内では勘違いが起きており...「な~んだ、かんたんに止めれるじゃん!」って思っておりました。

 

つまり、ニコチンパッチを外しても、そのまま普通の感覚で「タバコをすんなりと止めれる」と思っていたのです。…ところが、パッチを外すとこれまでどおりにタバコを吸いたくなったのです。

 

これには、さすがに大きなショックを受けました。

 

なぜなら、実は当初から「このパッチからニコチン成分が出て体に入る」という医者の言葉を、私はあまり信用していなかったからです。つまり実際には「思い込み」という精神的な要素が、主だった手助けをしての禁煙療法だと思っていたからです。

 

しかし、まさに「そうゆう事」でした。…実際に体にニコチンが入っていた事で、煙を吸わずとも脳が満たされ我慢ができていたのです。これはさすがに目からウロコが落ちた体験となりました。※この期間はおよそ3ヶ月です。

 

はい。という事で、結局は「吸いたい衝動」に負けて、ニコチンパッチでの禁煙は大失敗と終わりました。恐るべしニコチン。ここで学んだ事は、パッチはあくまで一過性のものであり、脱煙を先延ばしする事にしかならない。と言うのが私の中での結論でした。

 

 

まずいタバコ大作戦

 

次に考えたのが「まずいタバコを吸って、タバコを嫌いになる」という作戦です。

 

該当銘柄のファンの方には大変申し訳ないのですが、その頃に候補にあげたのが、「エコー」と「わかば」の2種になります。それまで何パターンかのタバコを吸い試し、当時感じたワースト1、2の銘柄だったのがこの2種類でした。

 

結果、その中でもいわゆる「雑葉の寄せ集めでつくられている」、と言われていた味ムラのある「エコー」を吸う事に決めました(雑葉&ムラというのは、吸いながらも確かに「何となく」は感じておりましたが、根拠や事実ははっきり分かってはおりませんのでご了承ください)

 

…ただ、ネット上の噂によると、エコーファンの人には、その味ムラも「楽しみ」の1つであり、故にファンなんだと言うのは聞いたことがあります。

 

さておき結論を言いますと、けっきょくはエコーも徐々に美味しい味へと変わり、約2年ほど吸い続けました。 最初のうちはマズいので、確かに本数は「わずかながら」も減りましたが、それがだんだんとイケている味に感じる様になり、こちらも「大失敗」に終わったという事です。

 

あえて、無理くりメリットを言うならば、「安くついた」という事だけです。

 

 

ネオシーダーで代用

 

この「ネオシーダー」って商品の存在はご存じでしょうか? こちらは薬局で売っている「のどの薬」と称している類のものになります。

 

タバコと同じように火をつけて、煙を出しながら吸う。という、はたから見るとまるでタバコを吸っているようにしか見えない「せきの薬」です。

 

これは、何となく薬局で売っていたので、ひとまず買って試してみたのが始まりでしたが、結論を言うと、これもおよそ「1年半」もの間、吸う事となりました。

 

決してタバコほど美味しいものではありませんが、実際にタバコを吸わなくても「代用」としては、ギリギリ効いた感じです(慣れれば少し美味しくなる)

 

ちなみに、ニコチンはないらしいのですが、タールは少々あるみたいです。

追記:なんと!当時は表記がなかったのですが、現在の表記ではニコチンが僅かにあるようです(やっぱり)

参照:https://www.info.pmda.go.jp/ogo/J0601012334_01_01

 

けっきょく最後は「ネオシーダーを止める」のに苦労しました。…なんのこっちゃです。

 

また、当時は同じような考えの人が、けっこう居たんだと思います。…というのも、もともと薬局に多くは置いてませんでしたが、とにかく「品薄な状態」が続いてました。

 

最後は仕事帰りに、地元中の薬局を十数件まわっても「在庫がない」という状態に陥り、気持ちが極限に追い込まれた私は、家にも帰れずに夜な夜な車の中で悩み続けておりました…

 

「う~ん、どうしたらいいのか?このまま遠方にくりだして探しまくるか!?」

 

その時、精神的に追い込まれて、もろに禁断症状たるもの(思考の乱れ)が出ていた私のアタマの中に、フッと名案が浮かびました。

 

「うん? そうか!な~んだ... タバコを買えばいいんじゃん!」

 

...そう、気が付けば、コンビニでタバコを買って家に帰っており、それからはネオシーダーを探す面倒な手間もなくなりましたとさ!めでたしめでたし… ではありません。

 

はい、そうゆう事です。そんなこんなで、この作戦も見事に大失敗に終わりました。

 

 

フェードアウト療法

 

最後に行ったのが、タバコを「減らして止める」という方法です。

 

まずは10本ほど減らして、1日に20本を1週間続ける事にしました。もともと30本くらい吸ってましたので、これは少し意識をかえるだけでかんたんに達成。大した負荷もなく叶いました。経済的にも助かり一石二鳥とはまさにこの事、という感じでした。

 

次に、1日10本を1週間続け、これも何とかクリアします。…そして次は1日5本を1週間、次に3本を1週間、最後は1本を2週間としましたが、この辺りで「この方法では全然ダメだ」という事に気がつきます。

 

なぜか?

 

なぜなら、本数を減らしていけば減らしていくほど「タバコがどんどん美味しくなる」からです。この時には先の「まずいタバコ大作戦」で習慣づいたエコーを吸ってましたが、そのエコーが世界一美味しいタバコになりました。

 

それも単に「美味しい」、な~んてもんではありません! 最後の1日1本なんてのは、その1本を吸う時間を誰にも邪魔されたくなく、1人で気持ちを集中させて味わっておりました。…これぞまさに「ザ・至福のひと時」でした。

 

はい。もちろん、そんなので止められるハズはありません。

 

けっきょく、減らして止める(ロジック:ニコチンの中毒性を弱めてから離脱する)も大失敗に終わりました。ニコチン中毒、本当に恐るべしです。

 

 



 

唯一の禁煙方法とは!?

 

はい、ここまで大失敗が続いてきましたが、最終的にはとても良い方法にたどり着きました… 先に結論を申し上げますが、落胆しないでください。

 

結局、タバコをやめれた唯一の方法は... 「ザ・我慢」でした。

 

但し、我慢とはいっても「環境設定」が肝となります。もちろん、この方法(?)についてはこれまでさんざん失敗してきた手段になりますので、ただただ「耐え忍んで我慢する」と言うのでは同じ失敗を確実に繰り返すだけ、という事になります。

 

では、どうしたか!?

 

まずもって「動機付け」、というのも大事な要素にはなりますが、合せて大事なのは「環境を変えていく事」が何よりも重要でした。これが最大のキーポイントとなります。

 

次項の内容をご自身の環境に当てはめて、それを上手く置き換える事ができれば、あなたもタバコからの離脱に成功するのではないかと思います。

 

 

止めたいと思う事

 

まずもって大事なのは「動機」、つまりきっかけですが、私の場合は当時まだ小学生だった「息子の一言」がきっかけとなりました。

 

当時は、私と妻の2人がタバコを吸っておりましたが、2人ともなかなか止めないのを懸念していた息子がある日、ボソッと私に言いました。

 

「父さん...  母さんは、父さんがタバコを止めんと、絶対に止めんよ」。

 

この言葉は私の心にぐさっと刺さりました。同時に「確かにそうじゃな」って思った私は、この頃タバコを止めようという意識は全くなかった時期でしたが、この瞬間に意識がガラッとかわり「タバコを止めよう」という、決意に至りました。

 

自分の健康の為にタバコを止めようと思うのも良いのですが、やはり「大切な人の為」に止める。という意識に変えた方が「意思固め効果」としてはかなり大きいですね。

 

 

好きな事への予算に変換

 

ここはまさに「人それぞれ」の部分ともなりますが、私の場合はボートでした。釣りが好きな私は、大好きなボートを購入して、それをあえてローンで支払う事にしました。

 

具体的には「支払い金額」が、月々のタバコ代になるくらいの設定としました。…つまり、もともと小遣いからタバコを買っていた私にとって、ローンを支払いながらのタバコを購入するというのは厳しい状況にしました。かっこいい言い方をすれば「背水の陣」です。

 

ま、このあたりの予算変換は人それぞれでしょうが、ご自身に合せた「予算のすり替え」を好きな事にあてがう形にされると、かなり励みにはなるかと思います。私も実際に小遣いに余裕があれば、止められていなかった気がしております。本当に!

 

 



 

まとめ

 

はい。それではまとめていきます。

 

私が結論付けた「ザ・我慢」について... 禁煙プロセスの中で、動機というのも大事な要素になりますが、その動機より更に重要になってくる事は以下の通りです。

 

止める手段として最も大事な事は、「タバコやライターを捨てずに止める」という事です。…およそ止めたい人は「よし!止めるぞ~」と言ってタバコを吸い切って止めるか!? あるいは捨てて止めるか? という選択になりがちかと思います。

 

かつての私もそうでした。目の前から消す... 無きものとする... 忘れようとする... これ全部、私の場合は完全にアウトでした。しかも、およそ瞬殺に近いくらいです。

 

何でもそうですが、人間はあったものが無くなれば欲しくなるものです。恋愛相手に逃げられたら追っかけたくなる、という心理とも似たものを感じますが、やはり人は「穴があると埋めたくなる」もの... 私の過去の失敗の多くはここに起因します。

 

さて、そこで私が行ってきた方法ですが… 今まで通りに「常にタバコを持っておく」という事です。いつでもタバコが吸える環境にして置く事が最も効果がありました

 

クルマに乗った時も然りです。ドアポケットにタバコを入れて、いつでも簡単に吸える状態にしておりました(もちろんライターもセットでなければ意味はありません)

 

...そうすると、必ずといって良いほど自問自答をするようになります。

 

もちろん禁断症状が出ながらですので、さまざまな事を自分に問いますが、最も考えた事は、今ここで吸って、今まで通り意志の弱い人生にするのか!? という事です。

 

いつでも吸える状態であるが故に我慢ができた、というのが私の中での成功論。今思い起こしても「タバコが無い状態」であったなら、絶対に求めて購入していただろうと想像するところです。

 

もともと意志が強い人にとっては関係のない事かも知れませんが、私のように意志が弱く何度も禁煙に失敗してきた人間にとっては「この方法しかなかったな」と、つくずく実感します。

 

ちなみに、どうしても我慢ができない時には火を付けずに「エアータバコ」で気を紛らわしておりましたが、これは想像以上に効果的でした。

 

エアータバコというのは、頭の中で実際に煙を出しながら吸っている感じを妄想をしながら吸い真似をしますが、本当に吸っているような気持ちになれます(葉っぱの匂いもしますので...) *禁断症状の中で脳を騙すのは案外かんたんでした。

 

最後に集約した言い方でまとめます。

 

タバコを止めるには、金銭メリットが出る環境にしつつ、タバコを続けた場合の最悪の健康被害を強く想像し(肺気腫など)、いつでもタバコが吸える環境にしながらフェードアウトするという事につきるかと思います。

 

タバコに「忍耐」という字を書いてでも、持っていながらで、止める事を強くおすすめします。手遅れドクターストップで強制終了させられる前に、自らの努力で頑張って離脱しておきましょう。